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2009/08/21

映画『INGLOURIOUS BASTERDS』を語る

この第二次世界大戦のブラック・コメディ映画のヒロインにとってそれは決定的な夜だ。彼女は自分のパルチザン映画館でのプレミアで第三帝国の指導者たちを焼き尽くしてしまう計画なのだ。監督としての課題は、「彼女がその夜のためにめかし込んでいるときにどんな歌をかけるか」。QUENTIN TARANTINOにとって答えは明かであり、それは最近の試写会でも観客から笑いを引き出していた。それは時代にはふさわしくないものの、歌詞の面ではピッタリの歌、DAVID BOWIEの「CAT PEOPLES(PUTTING OUT THE FIRE)」だったのだ。

TARANTINOの最新作『INGLOURIOUS BASTERDS』が8/21に公開された。これまでの『PULP FICTION』や『KILL BILL:VOL.1』同様、ENNRIO MORRICONEやRAY CHARLES、ELMER BERNSTEINなどのごちゃ混ぜを使いながら、スクリーン上にジャンルや時代を無視した大混乱を引き起こしている。

「僕が映画を作る上で、自分のレコード・コレクションの中に飛び込む、というプロセスがあるんだ」と音楽のまとめ方について彼は語る。「僕が探しているのは、映画のリズムであり映画のビートなんだ。たとえば、『JACKIE BROWN』では70年代のソウルだった。いくつか断片を見つけると、それが映画作りの刺激になるんだよ」

音楽に刺激されて映画のシーンを書くこともあるという。「僕はつねに大画面で使えるようなイカシた歌を探しているんだ。仕事を終えて自分のレコード・ルームにこもって音楽をかけると、実際にその音楽が画面でかかっているのを思い浮かべることができるのさ。自分が映画館に行って、みんなと一緒に映画を見ているつもりになってね」

レコード・ルームのレコードはおおまかに年代別に収納されているが、いちばん量が多いのは彼が子供の頃から集めている映画サントラのセクションだという。

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